内容説明
仕事か生活か、好きか嫌いか、損か得か、勝ちか負けか、物事を分けて考えるから、あなたは心が揺れる。
目次
きっかけは父と米国
ドイツで陽明学に出合う
電撃的「知行合一体験」
「言行一致」解釈・再批判
陽明学らしい生き方1―雀鬼・桜井章一の場合
陽明学らしい生き方2―鍵山秀三郎の場合
王陽明という人のチカラ
日本で育った「陽明学左派」の思想
あなたの心の奥にも「良知」がある
「知行合一」を体感する―つねに自然であろう
どんなときも逃げてはいけない!
損得で物事を判断しないこと!
著者等紹介
林田明大[ハヤシダアキオ]
陽明学研究家。1952年長崎県島原市生まれ。実践哲学としての王陽明の思想と、日本の禅、ゲーテやシュタイナーらの理念とを比較融合させた独自の視点による研究で知られる。その研究成果を94年に『真説「陽明学」入門』(第一版)として上梓。以降、陽明学的な生き方を貫く良師・良書との出会いを糧に、現代人向けの活きたテキストを数多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うめもも☆さくら
3
たしかに、タイトル間違ってはないんだけど、期待したものと違う人とか、こういう内容を望んでいる人が手にとらないとか、ミスマッチが起きそうです。 知行合一は言行一致とイコールではない。「知と行はもともとひとつである」。このことを「あ!」と気付いた時の著者の嬉しさが伝わってきて、こちらもわくわくしました。こういう、これまで見えなかったものが見えるときって、どんなに素敵だろうと。全編とても穏やかに諭してくれる本でした。とりあえず「面倒くさい」をやめる努力を(^^; 2014/05/23
おい
1
簡単に分かりやすく表現したいとの思いはわかるが、かえって全体的にぼんやりとした印象となり、わかりづらい。結局陽明学が何なのか理解できていない。 ★★2019/04/18
すすきみみずく
1
真説「陽明学」入門のサイドリーディング。「知行合一」とは、すべてのものが関係しあって繋がっている一つのものである、という意味。コインの裏と表は別々に存在出来ないのと同じように、仕事とプライベート、思いと行動、自分と他人は一つである。「良知」とは学ばないでも、誰もが持っているもの。「思いやり」もその一つ。「思いやり」は自然に込み上げてくるもの。で、誰の心にもこの良知がある。良知を自覚すれば、自然と心が晴れ生きる喜びに変わってくる。最後に面倒くさいと感じるのは、習慣化されていないだけと心得よ。2014/05/14
たくや
1
知行合一の言葉に込められた本質を読みとくことができる。本のタイトルと内容が一致していない。自分の思いの蓄積の上に今の行動が成り立つ。ゆえに思う(想像する)ことで将来の行動を自ら創りあげていくことができる。う~ん。なんか宗教じみた言葉に聞こえる…。自分の語彙の少なさを痛感。ぜひ本書を読んでいただきたい。私も理解を深めるため再読します。表紙のイラストと本のタイトルを変えればもっと売れると思う。2012/12/29
rebanira_itame_man
1
陽明学の基本的な考えを、とてもやさしく話しかけるように教えてくれます。「知行合一」の正しい意味が理解できます。雀鬼の桜井章一と陽明学思想、ハリーポッターと陽明学思想、など、面白いエピソードがあります。 タイトルどおりの即効性はありませんが、苦境に陥っても、そのことに意味があることを改めて考えさせてくれました。2012/02/24