内容説明
新型コロナウイルス感染で日本の危機管理の課題が露呈している!テロ、サイバー攻撃、武力攻撃、自然災害、重大事故、感染リスク…。―その時、どうすべきか、何ができ、何ができないのか。研究者、行政経験者、リスクコンサルタントなど13人の専門家による現実的な選択肢を模索するための分析的論究。
目次
序論 安全神話は崩壊したのか
第1部 危機管理の制度設計(日本の危機管理制度―国民保護と防災の論理;米国の国内危機管理におけるAll‐Hazardsアプローチ―安全保障プログラムと災害対策をめぐる葛藤;ドイツの非常事態法制とその政策的含意―連邦軍の国内出動を中心に)
第2部 実施体制と運用(地方公共団体の危機管理体制―連携をめぐる葛藤;国民保護行政のなかの分権性と融合性;避難のトラップ―なぜ国民保護では行政誘導避難なのか;武力攻撃事態における国民保護に関する制度運用の全体像と課題)
第3部 危機的課題(人為的危機対応の通時的変化―自然災害発生時の災害情報をめぐる葛藤を中心に;離島問題に見る基礎自治体の国民保護計画への対応;弾道ミサイル攻撃と民間事業者の対応;重要インフラに対する破壊的サイバー攻撃とその対処―「サービス障害」アプローチと「武力攻撃」アプローチ;オリンピックテロ・シミュレーションから考える国民保護の陥穽)
著者等紹介
武田康裕[タケダヤスヒロ]
防衛大学校国際関係学科教授。1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、博士(学術)取得。ハーバード大学国際問題研究所客員研究員、世界平和研究所研究員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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