内容説明
最近、交通政策は転換期を迎えていると指摘されることが多い。国の政策提言でも「脱クルマ社会へ」という題目が挙げられるほどである。しかし転換ということの具体的な中味は何なのか、“本気で”自動車・道路公害を無くすには、何が必要なのか、進行する市民の高齢化、地球規模にまで広がっている大規模な環境問題に対応するにはどう備えねばならないのか、本書は、大阪を対象に、転換されるべき交通政策の枠組みについての提言である。
目次
１ 大阪の交通問題の現状（データでみる大阪における交通輸送の現状；自動車排ガス汚染と子どものぜん息の増加；大阪の自動車・道路公害問題と住民運動）
２ 交通政策の提言（大阪市の交通と迫られる交通政策の根本転換；環境、安全、バリアフリーの交通輸送体系を目指して―大阪市交通対策の基本視点；交通バリアフリーの大阪を目指すために；人と環境に優しい「地域交通計画」と住民参加）
