内容説明
庄原市は、全国に有名な一木営農集団が県下第一号の営農集団となり、これがモデルとなって県下に拡大した歴史もあり、営農集団の組織率も県下でトップになっています。そのなかで、一木集団につづいて堅実な運営を続けている「高門営農集団」にお邪魔させていただきました。二一世紀に向かう国の新政策プランでは、稲作の大規模化、低コスト化の方向が打ちだされ、私もその方向を模索していますが、集落を基礎に組織された営農集団があるなかで、大規模化を指向する個別経営と営農業団を、地域のなかでどううまくかみ合わせていくのかが、これからの大きな問題です。高門集落の調査は、この問題を考える上で必要な、多くの材料を提供してくれると思います。
目次
1 「文覚さん」と「麦種さん」の高門集落
2 営農集団を支える人々
3 高門のコメづくり―営農集団組合の一年
4 大規模稲作農家池田勝馬さん
5 溜池潅漑と池守り
6 曲がり角にあるムラとコメ
7 集落営農組織化の道を歩んで
8 中国山地の米作りの方向
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