内容説明
本書は、日本の下からの地方分権をより促進するために、欧米各国の地方分権事情を大いに参考にしようという意図から企画された。欧米各国の地方分権を理解しやすくするために、まず、それぞれの国の中央と地方との関係や地方の行財政制度の特徴について説明。そしてその上で、下からの分権化を念頭におきつつ、各国の地方分権の最新動向を紹介。
目次
第1章 アメリカの地方分権―分権の風土に基づく多様な自治の制度
第2章 ドイツの地方分権―市民指向の行政運営
第3章 スウェーデンの地方分権―コミューン主体の参加の拡大
第4章 イギリスの地方分権―市場原理の中の地方自治
第5章 イタリアの地方分権―「参加」の意識変容と「生活圏としての地区」の見直し
第6章 フランスの地方分権―法律の積み重ねによる分権改革
補章 アムステルダム市の都市内分権と大都市行政