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内容説明
過酷な調査、ノルマの影、危機管理の負のスパイラル…。その中に汗と涙、そして笑いあり。昭和、平成、令和にわたる税務職員の人生模様を活写する。
目次
序章 タイムスリップ 昭和の税務署
第1章 一九六〇年以前の税務職員
第2章 帰属意識持つ税務職員
第3章 「局報」柔らかく変身
第4章 昇進の道がみえてくる
第5章 仕事がのしかかる八〇年代
第6章 ボールペンからPCへ
第7章 危機管理の二一世紀
第8章 税務職員人生の道のり
第9章 調査とノルマの圧力
第10章 ノンキャリア集団の展望
著者等紹介
吉岡正範[ヨシオカマサノリ]
1969年国家公務員初級税務職採用。東京国税局管内の税務署で法人税調査に師事。再雇用を経て2016年退職。在職中、全国税労働組合で活動。2020年まで税理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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gokuri
3
47年国税に勤務した著者がつづる税務職場の昭和後半から現在までの歴史的変遷。 かつての公務員職場を思い起こさせる、いわゆるお役所的な職場風景が、バブル崩壊、公務員不祥事などによって、少しづつ変容していく。 いわゆる公務員の労使交渉の経過、キャリア・ノンキャリア間の対立と、税務職場特有の風習などアルアルのエピソードも満載。 その一方、大量な事務と厳しいノルマ、長時間労働の実態なども記載され、過去にあったおおらかさはほぼ消滅した現在の勤務環境は、やや気の毒に感じるのは懐古的すぎるだろうか?2025/03/29