内容説明
昔、畑で栽培したとうもろこしを売ってつつましく暮らしている双子の兄弟がいました。双子とは言え性格は全く異なり、カルロスはいじわるで乱暴者、ホセは心の優しい動物好きでした。動物に対して思いやりのないカルロスは畑仕事をやめ、鳥を捕まえては町で売るという、楽な商売を始めます。それを知ったホセは鳥たちを哀れに思い、苦しい生活の中からお金を工面してはカルロスから鳥を買い、逃がしてやりました。まるでカルロスばかりが得しているように見えましたが、そんなある日、以前助けた鳥がホセのところにやって来て、しきりにホセをどこかへ連れて行こうとするのです。一体どこへ案内しようというのでしょうか。
著者等紹介
バーレ，ラウラ［バーレ，ラウラ］［Ｖａｌｌｅ，Ｌａｕｒａ］
１９７３年、スペインのマドリッドに生まれる。大学時代には英文学を専攻し、主に児童文学を研究した。その英語・スペイン語能力を活かし、２０００年より当社出版絵本の翻訳を数多く手がけている
ベルトーラ，ファン・ルイス［ベルトーラ，ファンルイス］［Ｂｅｒｔｏｌａ，Ｊｕａｎ Ｌｕｉｓ］
１９７３年、アルゼンチンのラプラタ生まれ。ラプラタ国立大学美術科を卒業後、オスヴァルド・ハリル主催のワークショップ“エル・サグァン”に参加し、さらに造詣を深める。国内外の合同展覧会に出展し、第３５回Ｃ．Ｏ．Ａ．Ｐ．ラヌス展覧会での最優秀賞を初めとして、ラプラタ大学百周年記念全国大会での特別賞、２年に１度催されるアルゼンチンレリーフ木版画全国大会第２回での佳作入選など数々の主要な賞に輝いた。また、アルゼンチン郵便局版画展若年部門の出展者にも選出されている。現在、ラプラタにワークショップを設け、創作活動中
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