内容説明
摂食障害って何?どうして食にこだわるか?どうしてやめられない?その人に合った治療法は?心と体の関係や、家族の役割、そして心の持ち方など、300人を超えるクライアントをみてきたカウンセラーが語る「回復への道しるべ」。
目次
摂食障害って何?
どうして食にこだわるのか?
どうしてやめられない?
自分の感覚をとりもどそう!
本人の問題と親の問題
自己不在
その人に合った治療法
お母さんの役割
お父さんの意外な役割
生きていく力をつけよう!
こだわりがとれたきっかけ
なち活動
自分の人生を生きよう!
著者等紹介
粕谷なち[カスヤナチ]
1965(昭和40)年生まれ。摂食障害を体験し回復。様々なカウンセリングを学んだのち、摂食障害専門のカウンセリング機関・なち相談室を開設。企業や学校においてもカウンセリングマインドを育てる教育を続けている。東京農業大学農学部農芸化学科卒。ロイヤル・アカデミー・オブ・ホメオパシー卒。HMA認定ホメオパス
草薙和美[クサナギカズミ]
1965(昭和40)年生まれ。短大を卒業後、幼稚園教諭を経て渡米。米国国際大学卒、同大学院修了。心理学をサンディエゴの青空の下で学び帰国。東邦大学医学部心理学研究室非常勤講師などをしながら、なち相談室にてクライアントとかかわり現在に至る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kyo
1
症状は回復していくかもしれないけれど、その根っこにあるものは生得してきたものであるから…と安易に「摂食障害、克服しましたー。」な結論に至らない点に好感。当事者の座談会に共感しすぎて苦笑、父親達の座談会に比べ母親達の座談会には真面目さ…というか息詰まる感と独特のパワーを感じ、全てがそれではないけれど母子関係がキーワードになっている障害であることを再確認させられる。第6章は痛い痛い(苦笑)勘違いの「わがまま」、思い当たる節がいっぱいありすぎてな2011/09/29
きっきまま
0
摂食障害をおこす人は繊細なんですね。生きづらいだろうな。2015/08/29
nyanlay
0
これまで摂食障害の本を何冊も読んで来たけれど、この本が一番ココロにスッと入ってきました。著者の一人が自身も摂食障害になったことも大きく関わってきているのかなぁ、と。中でも『アイ・メッセージ』のくだりはなるほどと…。会話に守護をつけることによって人との会話が上手く行くというのはとても納得しました。2013/04/13
KounoNao
0
自分のなかで名前は有名だった「なち相談室」、なぜか今頃よむ。感想、よくも悪くもエネルギッシュ。このエネルギーについてゆける人が、この相談室に通いきれるのかも知れない。そうしてこの前に読んだ『食べ過ぎることの意味』よりわかりやすく入りやすい(母子関係に焦点が相当つよくあたっていたけど)。そうして両方ともに書かれていたのが「過食を大切に」だった。食べる、その行為をしているからだとこころ。意外と簡単にばらけがちなことだから、摂食障害に限らず、ふりかえってみるといいんじゃないかな。私どちらの声を聞けている?って。2011/11/29
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