感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゃすぽ
25
おそらく60年以上前のクリスマスを描いた作品。クリスマスまでの準備期間にこんなにも手間をかけていることに驚く。そして、なんて豊かな暮らし方なんだろうと羨ましくなる。現代はなんでも手に入り、チョコレートだっていつでも食べられるし、特別な日の感動が薄れるのも無理ないほど贅沢で幸せな日々。この本で読んだ感動は現代では難しいのかもしれない。昔と今、それぞれの幸せと豊かさを胸にそっとしまい、クリスマスが終わった。ハロウィンの起源でもあるアイルランド方面へいつかきっと行ってみようと思う。2016/12/25
アカツキ
14
アイルランド・シリーズ2作目。著者が9歳くらいの時のアイルランドの農村生活の冬支度、クリスマスの思い出を語った本。クリスマスを迎えるための準備にてんやわんやする様子は日本の年末年始と似ているところがある。年々、イベント事に手を抜くようになってきたけれど、全力で準備してイベントを迎えるのも楽しいかもしれない。大人になってからのクリスマスの様子も書かれている同著者の「窓辺のキャンドル」も面白い。2021/11/27
ぷにころ
3
大草原の小さな家シリーズを楽しめた人なら多分間違いなく楽しめるであろうシリーズのうちの一冊。クリスマス直前の村の様子から年越、小クリスマスまで作者の(訳者の?)優しい語り口調で綴られる。そんなに昔の話じゃないのに今はもう失われた暮らしがそこにあるように感じるのはどうしてだろう。2014/04/13