出版社内容情報
日本最初の書物『古事記』は,私たちの祖先がどのように夢み,感じ,生活していたかを語ってくれます.国生み神話から大和三山伝説まで,物語にひびいている古代人の声に耳を傾けながら,神々の笑いさざめく神話世界を案内します.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
41
お世話になっております。岩波ジュニア新書様。わかりやすくて、深く知るためのステップも用意してくれている岩波ジュニア新書による「古事記」の本です。神話から日本を見る、それを古事記を軸にして『日本書紀』『万葉集』各地域の『風土記』との差や共通点をも利用して読み手に差し出してくれます。そして、それがまた面白いのです。万葉と古事記、風土記と古事記。はるか古代の人の息吹を想像しつつ楽しみました。2021/04/08
Humbaba
13
古事記には神話が書かれている.そして,それは作られた時点ですでに神話であった.古事記に出てくる神々は,神でありながらも完全な存在ではなく,失敗をしたり,様々な感情をあらわにしたりしながらも国を作っていった.2013/04/10
たりらりらん
10
恥ずかしながら、イザナミやらイザナキやらについてちゃんとした説明が出来なかったので、こっそり読ませていただきました。今から読むと、日本は昔から聴覚を大切にしていたのかな、ということを思わされます。音と音の結びつきで連想がスタートして、意味が広がっていく。イザナキとイザナミだけでなく、スサノオとアマテラス、ヤマトタケルなど名前は聞いたことがあるけれど…というような話をしっかり読むことが出来ました。もう少し古事記についても、いろいろ読んでみたいなと感じました。2011/01/15
柏葉
8
日本神話入門書その2。一冊目に選んだ「知っておきたい日本の神話」が結構詳しく書かれていたので物足りなく感じた。学校の授業で古事記を習い、日本神話に興味をもった人向け。題名の通り、古事記を引用しながら日本神話を読んでいく。古事記の解説があるため、日本神話のストーリー部分は薄め。 それにしてもオオナムジとスクナビコナのけんかが酷いw「粘土の荷をかついで遠くへ行くのと、うんこをこらえて遠くに行くのと、いったいどちらが我慢できるだろう」って実際に試してみることじゃねーよw2011/08/21
イカまりこ
6
今まで何となくで知った気になってる神話をちゃんと学ぼうと、岩波ジュニア新書に頼るw 神話って楽しい~♪おとぎ話を歴史にしていいんか?って感じはするが、普通にファンタジー読んでる気分で日本の始まりが分かる。国引き神話なんて、出雲の辺りの地図見たら本当に引っ張ってきたように見えてくるしw ただいろんなカップルの神が同母きょうだいって事が多くて、近親婚が盛んなのは嫌になる。あと、末子成功譚!私は長女なのよ!なんでいつも末っ子がおいしいとこ持ってくの~w 長子が得する神話ありませんかw 他の入門書も読んでみる!2025/02/04