ブコウスキー詩集―指がちょっと血を流し始めるまでパーカッション楽器のように酔っぱらったピアノを弾け

ブコウスキー詩集―指がちょっと血を流し始めるまでパーカッション楽器のように酔っぱらったピアノを弾け

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784880082172
  • NDC分類 931
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cockroach's garten

23
従来の詩の形態とは違った、不規則で、乱暴な言葉たち。隠喩は全くなくすんなりと理解が出来る。しかし、それはストレート過ぎて時に痛くも感じる。美しき詩を愛し、耽読してきた人には特に。ブコウスキーの詩はお世辞にも綺麗じゃない。それでも何かと引き付けられる。まるでおぞましき剥きだしの真実が、そこにあるかのようだ。2017/02/22

ロビン

17
1920年ドイツ生まれのアメリカの無頼派詩人ブコウスキーの詩集。卑語、俗語、罵倒語の飛び交う口語で書かれた詩の数々は、わたしにO・ヘンリを、カール・サンドバーグを、アレン・ギンズバーグを、ビリー・ジョエルさえも思い起こさせる。まごうかたなきアメリカ!具体的で即物的で卑近な一杯機嫌の言葉たちが、不思議なイメージ喚起力と手触りをもって襲来する。「青紫の考え」「キリンが憎悪のように走る」「全長五マイルの橋を支えているボルトのように堅牢な行」ーボキボキと鳴る関節のように小気味いい比喩の数々に魅了される。2022/08/14

白義

10
まず著者近影でやられた。いたずらっ気を漂わせた実にいい顔なくそじじいなのである。こんなに酒の香りがしそうないい顔の作家、他にはクラムリーくらいか。くそったれな卑語俗語罵倒が飛び交う最低であるがゆえに最高な詩集。といって、闇雲な喧嘩腰ではなくていわばすてっぱちなぶっきらぼうさがあり、そこに自然とブコウスキーの人柄が現れているようで癒しすらある。あらかじめ言うが、大半のなんちゃって無頼とは対極の、正真正銘テクも何も知らねえ的な天然肉声詩集だ。だから解説すら本来不要だろう、一気呵成に読むべし2012/07/24

7
昔読んだブローティガンの詩集と翻訳者が同じかな? 詩を読むのはいつも時間がかかる、つまりちょっと読みにくい。ブコウスキーならすいすい読めるかと期待したけど、やっぱり時間がかかっちゃうのだった。2024/03/25

王天上

3
いかにも詩といった作品は無く、エッセイというか小噺のような作品ばかりで日記文学的で楽しめた。僕も日記のように日々の出来事や妄想を詩の形にまとめていきたいので、とても参考になった。2013/04/08

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