出版社内容情報
《内容》 摂食障害は心身症として取り扱う代表的疾患のひとつとして知られており、思春期心身症の代表とされている。取り扱う領域は小児科、婦人科、内科、心療内科、精神科にわたり、専門医が少ないこともあって不的確に扱われている場合が少なくない。本書のひとつひとつの症例から摂食障害の取り扱い方の多様性を学ぶことができよう。今日、やせを風潮する社会的側面もあり、若い女性にみられやすい摂食障害は今後も増加の傾向を示すものと思われる。健康の意義や重要性を再認識する上でも、また摂食障害のあらわすさまざまな臨床的特徴を整理する上でも、さらに思春期の健康教育の啓蒙のうえにも本書が役に立つことを願っている。
《目次》
1.出発点としての神経性食欲不振症の概略的理解
2.外来の受診の実態
3.やせと肥満の症例
4.神経性食欲不振症の身体合併症
5.器質的疾患が併存した摂食障害
6.特殊な摂食障害
7.身体面からの治療
8.心理的アプローチ