出版社内容情報
《内容》 内視鏡は、表面性状の観察にとどまらず生検組織診団、さらにはエレクトロニクスの導入により消化管の病態生理・生化学的アプローチも可能となり、病態解明の重要な役割をなしている。すなわち表面性状の観察を容易に、また機能を知るための色素撒布、内視鏡を用いた血流測定や内圧測定。あるいは生検材料を用いた機能的アプローチ、また超音波の導入による粘膜下の観察など、消化管の病態生理・生化学的なアプローチにより、消化管領域ではややもすると遅れがちな機能面への応用である。
目次
機能内視鏡の歴史・現状・未来
逆流性食動炎における食道pH・運動と内視鏡診断
食道胃静脈瘤の超音波診断の有用性
フェノールレッド色素内視鏡法によるHelicobacter pylori存在診断とその応用
胃潰瘍に対する内視鏡的フェノールレッド法
ISFET電極を用いたH.pylori診断法
胃潰瘍治癒の質(QOUH)の判定
内視鏡的機能計測の現状と展望
十二指腸乳頭部運動の内視鏡的アプローチ
膵管内圧・十二指腸乳頭部括約筋運動測定〔ほか〕