感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamahiko
10
吉増剛造の「詩」にこれほど丁寧に寄添った本に出合え、大きな収穫でした。詩人の緊迫した精神集中を想像しながら、それぞれの詩集を再読しようと思いました。2016/04/23
袖崎いたる
4
吉増剛造の詩に触れてみると気が触れるというか木が振れるというか、わからないんだよね、わからないわ。わかろうとするとそれこそ詩的ではないんだろうけどれど、近づこうとすることは真摯だと思う。この本はその真摯さに報いらんと欲する谺。詩はどこにもない。生活のなかに幽けき、耳を凝らす、目をそうするように、そういうふうにしか成り立たない。形にするなら吉増剛造となる、か。クレオール、ユダヤ、クリプト……言葉を脱臼させんと試みる、努力がいる。書いてごらん?うまく書けないなら、儲けもので、這いつくばるように筆先でつかめよ。2021/06/06
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