内容説明
ロマン主義による理想的な民族・民衆とは異なる“もうひとつのフォルク”。クライスト、ゲレス、アイヒェンドルフが見た“フォルク”。
目次
序章 フォルク概念の変容とその問題
第1章 下層民から“裁く”群衆へ―クライスト『チリの地震』における偶然性と匿名の声
第2章 国家なき国民戦争―クライスト『ヘルマンの戦い』における国民と自由
第3章 ジャーナリズムと民衆―初期ゲレスの政治新聞と文芸共和国
第4章 本を持つ民―ゲレス『ドイツ民衆本』における受容の機能
第5章 アイヒェンドルフと「主観」の文学―歴史叙述における詩人の役割
第6章 一八三〇年代のドイツ像―中期アイヒェンドルフにおける解放戦争と民衆
終章 視る、読む、裁く「フォルク」の遠心力
著者等紹介
須藤秀平[ストウシュウヘイ]
1987年山形県酒田市生まれ。2014年京都大学大学院人間・環境学研究科研究指導認定退学。京都大学博士(人間・環境学)。日本学術振興会特別研究員、京都府立大学文学部共同研究員を経て、2019年4月より福岡大学人文学部講師。専門は近代ドイツ文学、フォルク概念史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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