内容説明
若き日にブラジルに渡り、かの地で生き抜き、言語的孤立のなかで日本語で書き続けてきた孤高の作家・松井太郎。その代表的作品を編んだ待望の作品集。大河が流れるブラジル奥地を舞台に、日系移民二世の力強い生を通して、日本人が「日本人」でなくなる臨界点を描いた表題作のほか、4つの短編を収録。
著者等紹介
松井太郎[マツイタロウ]
1917年神戸市生まれ。19歳の時、一家でブラジルに渡り、サンパウロ州奥地で農業に従事。ブラジルの手強い大地と気候に、数十年間対峙してきた。還暦を迎え隠居するにあたり、小説の執筆を開始。現在までに中短編20作品超を執筆。90歳を越えた現在も、創作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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