内容説明
南シナ海という境界とフロンティアをめぐる争い。地政学的、法律的アプローチにとどまらず海域を行きかう漁民、貿易、華僑がもたらした影響にも注目しながら清朝、フランス、日本の接触から対日・日華平和条約までの南海諸島の領有権紛争を解き明かす。
目次
第1章 歴史的背景(明清代における南シナ海;一九〇二‐一九三九年における南シナ海をめぐる中国とフランス・ベトナム間の領有権問題 ほか)
第2章 過渡期における南シナ海―一九四六‐一九五二年(第二次世界大戦直後の中国側による領有権の主張;第二次世界大戦直後の英仏による南シナ海への関心 ほか)
第3章 一九〇二‐一九五二年における社会・経済的な共存の海域としての南シナ海(人間の移動の海域;南シナ海における航海、交易ネットワークおよび漁業 ほか)
結論
著者等紹介
キロス,ウリセス・グラナドス[キロス,ウリセスグラナドス][Quiroz,Ulises Granados]
東京大学教養学部准教授。メキシコ生まれ。メキシコ国立自治大学国際関係学科卒業、エル・コレヒオ・デ・メヒコ(メキシコ大学院大学)アジア・アフリカ研究センター修士課程修了(中国専攻)。東京大学大学院人文社会系研究科博士号(文学)取得。現在、東京大学教養学部准教授の他、NHKスペイン語ニュースの通訳・アナウンサーやBBC、Radio France Internationalなどマスメディアの解説者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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