目次
戦後の青春と推理小説
第1部 現代推理小説考―慶應義塾大学推理小説同好会時代(反ブーミング論;黒死論綱要;読書ノートから ほか)
第2部 To Buy or Not to Buy―推理小説同人誌「密室」時代(1)(海軍拳銃/二人の妻を持つ男他;最悪のとき/第二の男他;死は囁く/アラビアン・ナイト殺人事件他 ほか)
第3部 推理小説これでよいのか―推理小説同人誌「密室」時代(2)(推理小説―これでよいのか 翻訳篇;推理小説―これでよいのか 松本清張篇;推理小説―これでよいのか 和製ハードボイルド篇 ほか)
著者等紹介
紀田順一郎[キダジュンイチロウ]
評論家、作家。1935年、横浜市に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。書物論、情報論、近代史などを専門として評論活動を行うほか、創作も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokada_jnet
4
紀田先生が20代で「推小の鬼」だったころに、筆名でファンジンに寄稿した、毒舌評論・レビュー集。当然ながら、批評眼はさすがで、『ナイン・テイラーズ』や『長いお別れ』に対する酷評など、今読んでも「そのとおり」という感じ。巻末にある、「古典SFと比較した、現代SFの限定性」を論じた、シニカルなSF論も読み応えあり。しかし、この論文を発表した同1963年に、紀田先生は「SFマガジン同好会」創設に動く。こういうSFに距離を置いていた人が、なぜにSFファンクラブを作ったのか不思議。2014/06/03
慧
0
★1/22006/04/14