出版社内容情報
七月王政から二月革命へ揺れるパリ。詩人の冴えた筆が、形成されつつある市民社会のディナールを伝える。19世紀フランス社会の状況を伝える第一級のルポルタージュ。
内容説明
アウクスブルク『一般新聞』のパリ通信員としてハイネは、緊張と不安に揺れながら、しかも魅力あふれるこの都市のさまざまな表情を、冴えたペンで書き送っていた。政治情勢から、経済、教育、哲学、音楽、美術、風俗、流行、スキャンダルまで、形成されつつある市民社会のディテールがくっきりと浮き彫りにされる。「ルテーチア」とはパリのラテン語名。