出版社内容情報
『僕の命を救ってくれなかった友へ』で著名なギベールの、エイズによる死の直前までの壮絶なまでの闘病(=闘・病院)日記。「闇の中で書けるか?最後まで書けるか?」
内容説明
「病院、それは地獄だ。」1988年エイズ感染。1991年、自殺をはかる。同年、死亡。死の直前までの闘病日記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
渡邊利道
4
死の直前の日記。『楽園』についての記述も出てくる。悲惨な入院生活、暖かい友人たち。痩せ細った文章と生活。2020/09/02
Rinopy
1
「ラヴズ・ボディ」展でギベールの作品を見て読みたくなりました。「視覚」にすごく拘っていたギベール…失明の不安に脅かされながらもその観察眼は冷静。死を目前にしながらもずっと作家で有り続けたんだろうな。2010/12/17
やまもと
1
エイズで入院した生活をつづるギベールの日記、およそ二週間ぶん。呼び鈴を使う患者にあきらかな不満をみせる看護婦、病院の衛生状態のひどさ、失明やそれに続く事態にたいする恐怖。そこにあって、マダガスカル人の清掃人とのかけあいや、ほかの瀕死患者の容赦ない冷静な描写がかがやく。2010/09/30
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