イスラムは本当に危ない世界なのか

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267020131
  • NDC分類 302.28
  • Cコード C0031

内容説明

現代イスラム研究の泰斗が世界を巡って出会った、ユーモラスでヒューマンな人たち―過激派組織「イスラム国」報道だけでは知れない本当のイスラム社会と国際情勢が見えてくる。

目次

第1章 「対テロ戦争」開戦の地で(日本滞在のアフガン人たち;タリバンの拠点―カンダハルで;世界で一番頭がよいのは日本人とドイツ人!? ほか)
第2章 東と西が出会う美しき親日国(観光立国のトルコで;イラク戦争開戦後のトルコを訪ねて;国境という障壁 ほか)
第3章 「対テロ戦争」に翻弄される国(警官を怒らせると…;アレクサンダー大王が通った町;「赤のモスク」の気さくな校長 ほか)
第4章 アメリカで出会ったイスラム(アメリカ人のサービスに思う;ワシントンD.C.の報道博物館で;中東研究者の声が政策に反映されない ほか)
第5章 三大一神教の聖地で想うこと(想像を絶するイスラエルの安全保障観;ワークショップ「アラブ・イスラエル紛争」で;日本でも… ほか)
第6章 イスラムからの信頼が揺らぐ日本(イスラムは怖い宗教?平和の宗教?;他者を思いやる日本人;日本の教育現場で ほか)
第7章 東南アジア、北アフリカ、中央アジアを巡る(かつて日本軍が統治した島へ;難民が安んじて生きられる世界を;仏教国ミャンマーのイスラム ほか)
第8章 食から見えるイスラム世界(日本とイランの古代文化のつながり;断食にまつわるエピソード;ショッキングなイスラムの犠牲祭 ほか)

著者等紹介

宮田律[ミヤタオサム]
国際政治学者/現代イスラム研究センター理事長。1955年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専攻はイスラム政治史および国際政治。1987年、静岡県立大学に勤務し、中東アフリカ論や国際政治学を担当。2012年3月、現代イスラム研究センターを創設した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

1
イスラム研究者として有名な著者は、ヨルダン川西岸、ガザ地区でのイスラエルの暴力支配を徹底糾弾する。アメリカUCLAで学んだのに、徹底的にアメリカ嫌い、ユダヤ嫌い。他のイスラム研究者と同様、アメリカ追随、集団的自衛権など、現安倍政権が引き起こす危機を嘆く。アフガニスタン、トルコ、パキスタンなどイスラム諸国を飛び回る著者の現地ルポはダイヤモンド社の「地球の歩き方」よりよほど面白い。残念なのは地図がないので、位置関係が分かりにくいこと。政治色を薄め、イスラムに親近感を持たせようとする著者の努力は理解できる。2015/06/23

ハメ・ドゥースト

1
★★☆2015/05/06

alisoviejos-19319

0
タイトルはやや強烈な印象だが、中身は旅行記。「食」に関する章ではイスラム料理を食べたくなった。   中央アジアの地図が掲載してあればなと思った。    サマーワに派遣された自衛隊員のうち、20名が自殺したという事実に衝撃。2016/07/25

林克也

0
宮田先生の本なので安心して読めました。自らの体験を基に、イスラムというものの各地各種の実状や、アメリカの軽薄さを適切に記述してあり、“教養”の補充をしてもらうことが出来ました。この本、日本という国は、首相をはじめ閣僚になるには、教養が無いことが必須だ、ということがよくわかる好著です。そういう人物でなければ使えませんよね、彼らを操って利益を上げている人には。 ああいう天皇のお言葉(皇太子のお言葉も同様)が、一般の人々に公表されている限り、日本が、まだ、まともな国に復活できる可能性を持っていると思います。2015/05/10

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