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刑事の子

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334927790
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

中学一年生の八木沢順は、刑事である父・道雄が離婚したため東京の下町に引っ越すことに。開発が進むその町で、優しい家政婦のハナとの三人の生活に慣れたころ、奇妙な噂が流れ込む。近くの家で人殺しがあった、と…。そんな噂とともに、バラバラ殺人事件が実際におきてしまう。町が騒然とする中、順のもとに事件の真犯人を知らせる手紙が届く。刑事の子・順は、友人の慎吾とともに捜査に乗り出す。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年東京都生まれ。’87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。’93年『火車』で山本周五郎賞。’97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞。’99年『理由』で直木賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞。’02年司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞。’07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞。’08年英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

105
「東京下町殺人暮色」より「刑事の子」の方がタイトルとしてインパクトあるし、端的に内容を表現していてよい気がする。模倣犯以前の宮部作品。この頃から、少年の賢さや健やかさは変わらなくて安心した。けれどきっと今だったら東吾さんの扱いはもっとえげつなく、そして最後に優しいものだったと思うし(豆だぬき校長みたいな感じで)、最後のシーンも順の独り語りじゃなくて、親子で「火炎」を眺めながら、みたいな感じで。と色々想像しながら楽しみました。大正生まれの家政婦さん、ハナさんがいい味を出しています。想像する力って大事ですね。2013/10/26

パフちゃん@かのん変更

65
宮部さんの昔の作品って子どもが主人公になっているものが多いですね。これも18年前の作品の改題。出てくる人たちが暖かい。ハナさんがいい味出していますね。東吾画伯の「火炎」を見てみたい。2012/08/03

鈴本優歌

58
きっと事件っていうのは解決=ハッピーエンドではないんだと思う。真実が現れたからこそ見える悲しみがある。人は誰かの為に何かをすると誰かを犠牲にしてしまうものなのか。一口に「ああ、無事解決してよかった」とは言えない作品でした。「刑事」っていう仕事はいろんな意味で大変なのかもしれないな。2016/03/16

yanae

57
「東京下町殺人暮色」の改題、ということに読み始めてから気づいたのだけど、読んだのがもう十うん年前なので、初めて読む感覚で読んでいました。そしてめっちゃはまりました。十うん年前なのにこのクオリティ、この面白さ。やっぱり宮部さんは天才なんだなぁと。初期作品だけに、最後が少し唐突な感じはあったけど、それも含めて面白かった。順もしっかりした子だけど、やっぱりハナさんでしょう(笑)超人!宮部さんの本、また読みたくなりました。2016/06/20

nyanco

57
『東京下町殺人暮色』未読だったので読んでみました。親子連れが散歩の途中にバラバラ死体を見つけてしまう序盤の描き方は、流石、というくらい巧い。主人公・順が中1で、友人と少年探偵団のように犯人探しをするくだりも面白い。しかし、作品自体はもっと大人向けの作品なので、この装丁でルビをふって出す本だろうか?BOOK WITH YOUシリーズって今まで読んだ本、どれもう~~んだったんだよね。宮部さんの作品を若い世代に読んでもらいたいならクロスファイアーとか、パーフェクトブルーとかのほうがいいと思う。続→ 2011/10/04

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