出版社内容情報
全体主義の恐怖,ハイデガー哲学の革命性,公共圏の劇場性,民主的抗争??アレントのラディカルな思想をポストモダンの先駆をなす政治思想として位置づける試み。
内容説明
全体主義の恐怖、ハイデガー哲学の革命性、民主的抗争、公共圏の劇場性、ソクラテス的思考の溶解性―これら主要テーマにおけるアレントのラディカリズムを説き、その思想をポストモダンの先駆をなす政治思想として位置づける試み。
目次
第1章 恐怖と根源的な悪
第2章 良心、悪の凡庸さ、代表的実行者という観念
第3章 影響の不安―アレントとハイデガーの関係について
第4章 思考と判断
第5章 アゴーンを民主化する―ニーチェ、アレント、そして最近の政治理論におけるアゴーン的傾向
第6章 劇場性と公共の領域
第7章 哲学者対市民―アレント、シュトラウス、ソクラテス
第8章 全体主義、近代性、伝統
第9章 アレントとソクラテス
著者等紹介
ヴィラ,デーナ・リチャード[ヴィラ,デーナリチャード][Villa,Dana R.]
1987年にプリンストン大学でPh.Dを取得後、アマースト大学に10年間勤務し、その後カリフォルニア大学に移り、サンタ・バーバラ校で政治理論・政治思想史などを教えている。彼の関心はアレントによる伝統の脱構築に学んで、現代における政治的なものの新生の道を「ソクラテス的市民」の在り方に求めることに向けられている。最近はトクヴィルやヘーゲルに重点的に取り組んでいる
伊藤誓[イトウチカイ]
1951年生まれ。東京教育大学大学院修士課程修了。現在、東京都立大学人文学部教授。イギリス小説専攻
磯山甚一[イソヤマジンイチ]
1951年生まれ。東京教育大学大学院修士課程修了。現在、文教大学文学部教授。エリザベス朝演劇専攻
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