著者等紹介
石川梵[イシカワボン]
写真家、映画監督。1960年大分県出身。AFP通信社東京支局カメラマンを経て、フリーランス。祈りをテーマに世界60か国以上で撮影。写真集『海人』(新潮社)で日本写真家協会新人賞、講談社出版文化賞写真賞、写真集『The Days After東日本大震災の記憶』(飛鳥新社)で日本写真協会作家賞受賞
宮本麗[ミヤモトレイ]
写真家。1990年山口県出身。石川梵監督作品の映画「世界でいちばん美しい村」「くじらびと」にて撮影助手を務める。映画「くじらびと」スチールカメラマン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
ドキュメンタリー映画のスピンオフのような絵本です。 インドネシアの小さな島で、モリで魚を突いて漁をすることで生計を立てている民族が、令和の時代にも残存していることに、まず驚きました。 その暮らし、漁の様子が美しい写真で紹介されています。2022/07/06
みよちゃん
11
子どもの表情がとても良い。すべて手作りだった時代や今少し変化してきていて、鯨取りも難しくなってくる様で、寂しい。子どもの頃はクジラを生で食べていた。刺身にしていたが。今は子供が昔給食で食べた様だった。今は如何だろう。2021/09/19
spatz
9
インドネシア東のレンバタ島。そこにはモリ1本でくじらを捕る伝統捕鯨の村、ラマレラ村があった(解説より)。独自の方法で漁をする人々の話。 日本でもスーパーの鮮魚売り場に鯨の肉が並んでいるところはある。普通に。特に外国人にその光景を写真などで見せると、どんなひとも本当に例外なく(分母が少ないので偉そうなことは言えないけれど)ひどい、という反応がすぐに帰ってきてその後の会話の繋ぎに困る。そのことを思い出した。(抜粋にて拝読) 考え方は生き方は色々ある。#NetGalleyJP2022/07/03
まる
8
クジラやイルカを仲間だと思い保護したいという運動を責められないのと同様に くじら漁もまた、外からの視点で否定できるものではないのだと改めて。 くじら(そして海)といきる形は1つではないと思う2021/08/06
あんこ
6
ドキュメンタリー絵本。インドネシアの村で、モリ漁で鯨を捕る人たち。船を作るのも神様に祈るのも、昔から伝わる方法を守っている。もちろん命懸け。村のみんなが食べていくためには鯨を捕ることが必要不可欠で、骨以外はすべて利用する。大きくなったら町に出ていく選択肢もあるけど、村で鯨を捕って生きることを決意した少年の安全と幸せを祈りたい。2023/05/17