著者等紹介
川〓二三彦[カワサキフミヒコ]
京都府の児童相談所で、心理判定員(児童心理司)、児童福祉司などとして、30年あまり相談業務に従事。2007年からは、児童虐待問題を中心テーマに研修や研究を企画、実施する「子どもの虹情報研修センター」の研究部長となり、2015年から同センター長
北原明日香[キタハラアスカ]
北海道教育大学美術科、及びセツ・モードセミナー卒業。中学校美術科教員などを経て、フリーのイラストレーターとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nana
80
少しでも多くの人に読んでほしい。現実は難しいけど。2019/09/09
ひらちゃん
72
この本を必要としている子供に届くところに置いてほしい。学校の図書室ぐらいしか思い浮かばないが。誰かが気付いてやれるのが一番いいだろうけど、相談できるんだと気付かせられたらそれだけでもいいと思う。色んな選択肢があるんだと分かってくれたら。読み聞かせにはどうだろうか。2020/01/29
とよぽん
67
幼い子でも、泣きたいときに泣かなくなるのはいつごろからだろう? この本を必要とする子供に、今すぐ届けたい。絵が分かりやすく、子供に伝わる力があると思った。子供は親の所有物ではない。日々成長する宝物、いずれ大人を超えていく存在なのだ。2020/11/06
ネギっ子gen
50
児童虐待等のトラブルを抱え、つらいと感じる子どもへ、「誰かに話してみよう」とメッセージを伝える絵本。お節介なおばさんは言う。「大人は、いい子じゃないからといって、ぼう力や ひどいことばで 子どもを きずつけたり、めんどうをみないで、ほうっておいたりしちゃ、いけないの。大人は 子どもの『けんり』を 守らなくちゃならないって、決められているのよ。だから、子どもは、苦しいときは『苦しい』って 言っていいし、こまったときには、『たすけて』って 言っていい。いやなことをされたら、『いやだ!』と言っていいのよ」と。⇒2021/09/25
ちえ
50
読友さんのレビューで図書館から借りてきた絵本。児童虐待の事件も多いが、事件化しないでいても(家に帰りたくない)という気持ちでいる子供が少なからずいる。コロナでのステイホームで学校も休みになり、親も家から出られない時期、大人のイラつきを受けても逃げる場所もない子供が少なくなかったという。気づいたり手を差し述べる事ができる大人が、そしてどんな形でも救われる子供が一人でも多くいてほしい。そういう社会であってほしい。巻末に子供の相談・連絡先、そして大人に向けて児童虐待防止に関して分かりやすい説明がある。2020/11/07