出版社内容情報
音楽ビジネスが予言する世界の「これから」とは──。米大統領の経済ブレーンを務めた経済学者が明かす!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
66
☆4.5。ううむ・・・。タイトル詐欺とは言わないまでも、タイトルと内容が合わない。この本で経済を学べるかといったらハッキリ言って学べない。別の経済入門書を手に取るべし。帯も「なぜ、人々を熱狂させるビジネスは“音楽”から生まれるのか」・・・そんなこと全然書いていない(ちなみに著者は書いているつもりのようだ)。内容は、ロックを中心に、米国音楽業界のおカネ事情を経済的に分析した本。そう素直に書けば良いのに、「売れないから」という判断だろう。では全く駄目な本かというとそうでもない。訳の分からない米国の音楽事情を↓2021/08/18
壱萬参仟縁
54
O図書館。消費者を分類して一部には高い値段で売るやり方を、経済学者は 価格差別(傍点)と呼んでいる(015頁)。音楽がストリーミングされた時間3分の1を占めるユーチューブ(054頁)。人的資本は人、国にとっても成功するのに大事な要素(090頁)。スーパースター(SS)の経済学を最初に真剣に検討したのは、19C終わりのイギリスの経済学者、マーシャル(127頁)。規模と独自さの両方がないとSS市場は産まれない(130頁)。どんな種類の社会の動きがべき乗則を生み出すかを見れば、重要なマクロ経済がどう起きるのかが2023/03/25
けんとまん1007
48
経済学・・・は、大上段に振りかぶりすぎ。それは横に置いとくとして、読み物として十分楽しめる。最近は疎くなったが、中学生の頃から洋楽、それもロックを中心に聴いてきたので、唸りながら頁をめくった。今でも聴いているバンド、シンガーがたくさん。メデイアの変遷もあり、ストリーミングになって、少し持ち直したということを知り、そうなのか・・・と。それでも、やはり、コンサートが一番の収入源。それに付随する業界、新しい考え方など、今後はどうなるんだろ。2021/08/30
confusion_regret_temptation
22
金融とかに顕著ではあるけれど、音楽業界でも上位独占、勝者総取りの傾向が強まっていることがわかる。一方で、不完全代替性によりチャンスはちゃんとあり、テクノロジーの進化によって勝負に出るコストは下げることが出来てきていることもわかる。要は音楽好きなら頑張って運を掴み取ろうということか。雑な理解すぎるかな?2024/10/23
くさてる
22
題名に惑わされないでほしい。これはいま現在の音楽業界を経済学者が研究したことで明らかになる様々な現実を解説した内容で、経済が分かるというより、経済で音楽業界を解き明かしたものというほうがより近く、滅茶苦茶に面白い。ライブで稼ぐよ!物販超大事!本当にごく一部のスーパースターとそれ以外の売れないバンドマンで成り立つ業界だよ!ヒットはマジでマジで運!チケットって安過ぎるんだよ!等々、この業界に興味ある人なら覚えがある事柄が分析され解き明かされていく内容は実にスリリング。おすすめです。2021/09/22