内容説明
著者らはかつて、国立精神・神経センター精神保健研究所においてADHDの臨床的研究に取り組んだ。本書は、診断評価方法・治療のありかたについて知っておいてもらいたいことをまとめている。
目次
第1章 ADHDとはどんな障害か
第2章 ADHDをもつ子どもの診断のために
第3章 行動評価と行動評価尺度の利用
第4章 ADHDと似た症状をあらわす子ども
第5章 ADHDをもつ子の併存障害
第6章 ADHDの治療 主として医学的治療について
第7章 ペアレント・トレーニング
第8章 子どものSST:社会性を育てるために
第9章 ADHDをもつ子どものための教育
第10章 地域で支える
第11章 これからの課題
著者等紹介
上林靖子[カンバヤシヤスコ]
1967年東京医科歯科大学医学部卒業。1973年より、国立国府台病院児童精神科に勤務。1979年から国立精神衛生研究所(現在の国立精神・神経センター精神保健研究所)に。2002年3月退職。現在は中央大学文学部に勤務。研究所時代児童思春期精神保健部あげてADHDの調査研究・臨床的研究に取り組んできた。児童精神科・小児神経科、ケースワーカー、心理専門家のチームで取り組む臨床、学校や保健医療機関との協力などを経験
北道子[キタミチコ]
小児神経学。1978年京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。1984年東京医科歯科大学医学部卒業。医学部附属病院小児科勤務等を経て、国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部に勤務。現在、心身障害児総合医療療育センターに勤め、発達障害を持つ児童に関わる臨床活動に携わる
中田洋二郎[ナカタヨウジロウ]
発達臨床心理学。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。国立精神・神経センター精神保健研究所児童・思春期精神保健部室長、福島大学大学院教育学研究科教授を経て、立正大学心理学部教授
藤井和子[フジイカズコ]
ソーシャル・ケースワーク。立教大学社会学部厚生福祉課程卒業後、児童相談所で児童福祉司として勤務の後、国立精神・神経センター精神保健研究所に移る。児童・思春期精神保健部室長を経て、まめの木クリニック・発達臨床研究所にて医師、臨床心理士とのチーム医療に従事している
井澗知美[イタニトモミ]
1993年、早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程修了。臨床心理士。1998~2001年、国立精神・神経センター精神保健研究所流動研究員として子どもの情緒や行動の障害に関する臨床および調査研究に携わる。中央大学大学院博士課程に在籍し、中央大学心理相談室でペアレント・トレーニングの臨床研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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