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内容説明
日本敗戦後、台湾では国民党独裁政権による、異民族に勝るとも劣らざる徹底した弾圧と粛清の嵐が吹き荒れ、多くの前途ある青年たちが無惨に葬られた。新台湾建設の夢半ばにして「祖国」に裏切られ、罪なくして絶海の監獄島・緑島に繋がれた一台湾青年の心の軌跡をつづる。台湾現代史の失われた環、四〇年近くにおよぶ反共戒厳令体制下に行なわれた、閉ざされた恐怖政治、国家暴力の実態を明らかにする。
目次
第1章 故郷、そして時代
第2章 異郷の暮らし
第3章 真理を模索して
第4章 戦争と平和
第5章 「祖国復帰」の現実
第6章 特務の爪牙にかかって
第7章 白色テロの日々
第8章 台湾収容所群島
著者等紹介
陳紹英[チンショウエイ]
1925年、当時の日本植民地、台湾の新竹州三湾庄の客家系農家に生まれる。苦学を志して38年大阪に渡り、鉄工所で働きながら商業学校に通う。上京して43年、中野中学を経て専修大学夜間専門部に進む。45年、召集されて半年間軍務に服した時点で日本の敗戦に遇って勇躍台湾に帰る。少年時代からの民族意識に加えて日本で学んだ社会科学に培われた正義感もあって、青年団活動や糖業生産合作社運動に打ち込む。50年、国民党政権の残虐な白色テロの爪牙にかかり、無実のまま63年まで13年の懲役刑に服す。その後、経済調査機関を主宰し、その関係で日本での知己も多い
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