目次
第1章 漂流者
第2章 元年者
第3章 官約移民
第4章 日本人社会とキリスト教会
第5章 初期の日本人移民女性たち
第6章 ハワイの仏教
第7章 闘士の妻
第8章 女性の教育者たち
第9章 政界への進出
第10章 芸術家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
ハワイ生まれの日系二世女性である研究者が、一世、二世の女性達に聞き取りを行い、資料も調査しながら、日系女性達の歩みを辿る。資料は乏しいが、ハワイに来た初めての日本女性は幕末に漂着した芸者「小染」だったという。その後、明治元年に三年間の契約労働者としてやってきた「元年者」、明治中期に日本政府が送り出した「官約労働者」、そして毀誉褒貶ある「写真花嫁」等様々な女性達がいた。やがて、聖職者や教育者の妻といった知識階級の女性が現れるとと女性達の組織化、権利啓蒙などを推進し、アメリカ社会の中の女性の地位を築いていく。2021/07/14