出版社内容情報
国立がん研究センター東病院でがん患者さんのために考案したレシピを症状・体調別に紹介
日本では、生涯のうちに2人に1人ががんになるとされ、現実に3人に1人ががんで亡くなっています。
がん患者さんにとって、治療効果を高め、がんと闘う体力を維持するためには「食事」はとても大切な要素です。
しかし、がん予防の食生活は多く研究されていますが、闘病中のがん患者さんの食生活に参考となるものは大変少ない、というのが現状です。
実際、多くのがん患者さんは、抗がん薬や放射線治療により、食欲不振や味覚変化、下痢・便秘、吐き気などの副作用の影響から食事が十分にとれず、体力低下や栄養不足に悩んでいます。
そこで、千葉県柏市の「国立がん研究センター東病院」では、副作用を抱えるがん患者さんの要望にきめ細かく対応し、そのなかで生まれた調理法やレシピを料理教室で患者さんたちに身につけてもらう試みを実践してきました。
本書では、その料理教室で実際に作って好評だった215品を紹介。
副作用についての解説や患者さんの悩みに答えるQ&Aなど、がん患者さんと家族のための「食事」情報を1冊にまとめました。
PART 1 症状・体調別に選べるおすすめレシピ
食欲不振があるときに/吐き気・嘔吐があるときに/味覚変化があるときに/口内炎・食道炎があるときに/下痢・便秘があるときに/飲み込みにくい・噛みにくいときに
PART 2 元気の出るレシピバリエーション
家族と同じ料理をアレンジ/食が進まない時期の少量のお弁当/おなじみ野菜にひと工夫(トマト、なす、キャベツ、大根、じゃがいも)
PART 3 どんな症状が、なぜおこる
総論-どんな症状があるのでしょう-抗がん薬、放射線治療の副作用-/各論-食欲不振はなぜおこる? 吐き気・嘔吐は? 味覚変化は? 口内炎・食道炎は? 下痢・便秘は? 飲み込みにくい・噛みにくいのは? そのほかの症状と対策
その他、症状で選ぶレシピ表、Q&A、など
【著者紹介】
国立がん研究センター東病院 副院長・呼吸器内科長
内容説明
食事に悩むがん患者さんと医師・管理栄養士が一緒に考えた“本当に食べられる”メニュー。100回以上を数えるがん患者さんのための料理教室で、実際に好評だったおいしいレシピ215品を掲載!レシピはがん患者さんの体調や症状を分類し、主食や主菜、副菜、デザート、調理の注意点・参考献立のパートに分けて紹介!がん闘病中の不快な症状や体調不良とその原因と対策を解説。
目次
1 症状・体調別に選べるレシピ166(食欲不振があるときに;吐き気・嘔吐があるときに;味覚変化があるときに;口内炎・食道炎があるときに;下痢・便秘があるときに;飲み込みにくい・噛みにくいときに)
2 元気の出るレシピバリエーション(家族と同じ料理をアレンジ;食が進まない時期の少量のお弁当;おなじみ野菜にひと工夫)
3 どんな症状が、なぜおこる?(抗がん薬、放射線治療中によくみられる副作用;食欲不振はなぜおこる?;吐き気・嘔吐はなぜおこる?;味覚変化はなぜおこる?;口内炎・食道炎はなぜおこる?;下痢・便秘はなぜおこる?;嚥下・咀嚼困難はなぜおこる?;その他・骨髄抑制の影響と対策)
著者等紹介
大江裕一郎[オオエユウイチロウ]
独立行政法人国立がん研究センター東病院副院長呼吸器内科長、患者・家族支援相談室長
落合由美[オチアイユミ]
独立行政法人国立がん研究センター東病院栄養管理室長
松丸礼[マツマルアヤ]
独立行政法人国立がん研究センター東病院栄養管理室管理栄養士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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