内容説明
人はなぜゆえ美しい彩りを求めて身の回りにおきたいと思うのか、ということを考えるとき、人は地球の自然と共に生活している。常日頃、眼にする色―太陽、空、山、海原、川、そしてそのまわりに生育する草樹など、自然のなかにあるものをあらわして身近におきたいと願っているのでは、と考えたのである。つまり色彩を求めることは、自然への讃歌なのである。
目次
赤系の色
朱色
真朱
洗朱
弁柄色
代赭色
赤銅色
珊瑚色
煉瓦色
蒲色(樺色)〔ほか〕
著者等紹介
吉岡幸雄[ヨシオカサチオ]
昭和21年、京都市に生まれる。昭和46年、早稲田大学第一文学部を卒業後、美術図書出版「紫紅社」を設立。昭和63年、生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、奈良薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽衣裳四十五領を復元、東大寺伎楽衣裳を制作するなど、日本の伝統色の再現に取り組む。平成21年、京都府文化賞功労賞受賞。平成22年、第五十八回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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