内容説明
裁判にまで発展した相撲の「八百長疑惑」、東京五輪招致失敗、MLBの言いなりになるプロ野球、W杯でも岡田監督と日本サッカーの抱える問題点…。スポーツライター歴30年を超す筆者が、日本スポーツの癌を抉り出す。
目次
相撲編(大相撲には「八百長」など存在しない;「情」「阿吽の呼吸」という美徳 ほか)
野球編(野球は日本の国技?;WBCはアメリカの陰謀か? ほか)
サッカー・ラグビー・オリンピック編(日本のサッカーにとって最大の課題;日本人はサッカーを知っているか? ほか)
日本スポーツ論(「超人」とは「大きな可能性を発見した人」;石川遼の賞金王獲得がもたらす“体育会系体質”の終焉 ほか)
著者等紹介
玉木正之[タマキマサユキ]
1952年京都市生まれ。東京大学教養学部入学。ミニコミ誌の編集者を経て、フリーの雑誌記者に。その後、スポーツライター、音楽評論家、放送作家としても活躍。『Number』、『週刊現代』、『サンデー毎日』などの雑誌、朝日、毎日、日経、産経などの新聞各紙で、スポーツ・コラム、連載コラムを執筆。歯に衣着せぬトークで数々のテレビ番組にも出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新平
3
著者は1999年刊の「スポーツとは何か」の中でスポーツと体育の違いを述べており、自分にスポーツ観というものがあるとしたら、その形成はこの本に多くをおっている。今回のコロナと政治と五輪とスポーツの関係を頭の中で整理しようと著者の2010年刊と2020年刊の2冊を手に取ってみた。2010年刊の本書は09年の16年東京五輪招致失敗の顛末が書かれている。五輪への言及の中で「オリンピック大会で行われる競技は紛れもないスポーツそのものだがオリンピックは政治そのもの」とあった。2021/07/17
よし
1
スポーツに関する”トリビア”をいくつか知った。「野球は静のスポーツ、サッカーは動の。と評したのは長嶋茂雄だった。・・観客が常に存在するか否か。の違い。・・常に見つめられているか否か。・・」「なぜfootball(足蹴)をサッカーと言うか?・・19世紀英国でassociatin footballとしてルールが整備され、世界に広がった。そのassoc⇨assocer⇨ soccerとなった。」「バレーボールはバレーでなく、volley ・・テニスのボレー(ノーバウンドで打つ)・・発音の聞き違い。」・・等々。2014/08/03
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- 和書
- 忘れられている先祖の供養