内容説明
いつまでも夢を見ていてよい、というわけにはゆかない。この世にはこの世のきちんとした規則があるんだし、何もかもこちらの努力と誠意のいかんで解決されないものはない、少なくとも私はそう信じていた―タナトスの果てに若き詩人の孤独なる詩魂が救いを求めた孤高のソリティア。
目次
石切工(石切工;比翼の鳥;楽隊;桜の木の下の駅;見舞い;笑い;詩人;アビシニアの猿;カエルのくせに;検査;穴掘り業務;春)
スパイ(スパイ;恐怖の夜;アクシデント;笹の葉;初恋;人殺し;庭園;団結;小商い;A氏(ジグソーパズル)
二人連れ
通信教育
病院まで 霧)
逮捕(逮捕;別れ;過失;ヘラクレスの棍棒;野原で;試合;悪夢;穴蔵)
風の中で(風の中で;溺死;裁判;マダム・コウノトリ;終バス(発車しないバス)
雨
落下するトロッコ
登山
コンパス
私は最後の壁に
歯
捕虜
私の手)
著者等紹介
平野成信[ヒラノシゲノブ]
1934年新潟県上越市生まれ。2011年童話「兎と亀がかけくらべをしたお話」(関東図書)。埼玉文芸家協会会員。埼玉詩人会会員。日本詩人クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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