内容説明
表象学者・古宮誌織は、文科省の乱脈科研費、世界遺産財団の世襲問題に巻き込まれ、イエスの聖血、聖杯グラールそして聖槍ロンギヌスを巡る聖堂騎士団と救院騎士団、皇帝城代伯と帝国自由都市、フリーメイソンとイエズス会、モルトケとナチス、さらには現代の原理主義や環境主義まで、その二千年来の争奪戦をキリスト教会内の伝承に基づいて調査するはめに陥る。観光ガイドでは触れられることのないプラハ・ローテンブルク・ノイシュヴァンシュタイン城、ケルン大聖堂等の驚愕の秘密。物語の虚構の向こうに見え隠れする歴史の真実!『闇の奥』『薔薇の名前』に並ぶ哲学ミステリーの大作。
著者等紹介
純丘曜彰[スミオカテルアキ]
美術博士(東京藝術大学)、ヨハンネス・グーテンベルク大学客員教授、大阪芸術大学客員教授。クリエイター。東京生まれ。東京大学卒、同大学院修了。テレビ朝日報道局ブレイン、東海大学准教授などを経て、現職に至る。ドイツ・マインツ市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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