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内容説明
昭和の始まりとともに出現した「流シ」の円タンは、増殖し続ける近代都市を自在に走り廻り、「モダン都市」東京を造り上げるメディアの一つとなった。しかし、流シは都市の「問題」として語られ続け、世の中が戦時体制へ傾斜するなかで、わずか十年ほどで消えていく。これは円タクを走らせたタクシードライバー達の記憶で構成する「モダン東京」円タク一代記である。
目次
プロローグ 地下鉄が苦手な男の話
1 メディア―かつて円タクの運転手だった(出郷;都市のメディア ほか)
2 都市―円タクが走った「東京」(流シ円タクは走る;演じられる「都市」 ほか)
3 身体―流シの身体・流シの“都市”(運転手になる;転がす ほか)
4 言葉―円タクは氾濫する?(「問題」としての円タク;“調査”の視線 ほか)