内容説明
破天荒な和尚と小坊主の仏教ミステリー開帳!中学生小坊主の典弘は、実家の寺を継ぐため天巌寺の変わり者の和尚・照玄の下で日々修行に励んでいる。ある日、檀家から葬儀の相談を受け照玄に同行するが、亡くなった79歳のカヨ子の死に顔を見た照玄は、孫の美香の前で「とても悲しい顔をしているね」と呟く。同様に思っていた美香は、祖母が仏間の柱に自ら頭を打ち死亡したことを話す。現場の状況から他殺の可能性はないと考えられていたが、信心深いはずのカヨ子の家の仏壇に異変を感じた照玄は他の家族にも話を聞きたいと言いだし―。
著者等紹介
江崎双六[エザキスゴロク]
1983年生まれ。茨城県出身。亜細亜大学経済学部を卒業後、就職を経て宮城県石巻市に移り住むが、東日本大震災で被災。それを機に、仕事の傍らで物語を書き始める。エブリスタ主催の2014年スマホ小説大賞・ホラー部門にて『黒の派遣』が大賞を受賞。その後、本格的に執筆活動を開始する。コミック原案『煉獄ゲーム』(講談社)などを手掛けるなど、現在もエブリスタを中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
15
ジャケ読みした作品。予想外にガッツリしたお話しでした^ ^和尚さんの謎解きは、和尚さんのキャラがキツめなのが定番のような。2023/08/28
みんにゃりん
11
絵師買い。口当たり軽く、一気読みでした。お寺系ミステリ。が、うーーーん。絵は魅力的なんだけど、いまひとつ作品中の人物たちのキャラが立ってないというか。表紙のビジュアルだけならストライクな照厳さんすらキャラが薄かったです。物語としては悪くないんだけどなぁ。残念です。2017/04/28
きたさん
10
日常の謎系かと思いきや、割とがっつり人が死にしっかり推理する系の小説。2時間ドラマにありそうな設定だったような気もします。いわゆる推理小説を読み慣れている人にはおすすめできるけれど、ライト文芸好きの人は、ん?と思ってしまうかも。2020/04/26
ロックイ
9
『破天荒な和尚と小坊主の仏教ミステリー開帳!』の文字に興味をそそられ手に取った初読みの作家さん。物語は、実家のお寺を継ぐため夏休みを利用して天巌寺で修業する中学二年生の典弘が初めて葬儀の準備を手伝う中、亡くなった方の死が殺人なのではという疑いが浮上し、和尚にからかわれながら図らずも事件の真相に迫っていくミステリー作品。照玄和尚を筆頭にいいキャラの登場人物が多々いるので、シリーズ化すればいいなと思いながら読了です。2017/04/28
へへろ~本舗
5
真面目な子坊主君が破天荒な住職の元、檀家のおばあさんの死因を探る話。突っ込みたいところが何箇所かあったけど、持っていき方ではもっと面白くなりそう…。2017/01/19