内容説明
カナダ首相出版賞受賞(1999年)、日本・ケベック交流史初の業績。1898年、ひとりのカトリック修道女がカナダ・ケベック州(フランス語系)から宣教のために長い旅を経て日本の地を踏んだ。以来100余年、日本の近代社会発展に陰ながら参加、貢献した有名・無名のケベックの人々の活躍の足跡をたどる。本書は、隠された日本近代史に一条の光を当てるとともに、日本ではまだまだ知られることの少ないケベック理解にも資する貴重な一歩である。
目次
第1章 日本列島の片隅で
第2章 サムライ宣教師(知識を求める人々;ケベック人の指導のもとで宣教する方針 ほか)
第3章 光り輝く平和(戦争の嵐;帰属の問題―イギリス臣民か、フランス語系カナダ人か、宣教師か ほか)
第4章 宣教と日本の国際化(現代日本の建設とカトリックの新たな飛躍;宣教か、文化移転か ほか)
第5章 国境なき静かな革命(民族としての自己認識;大阪万博=ケベック・日本関係の非宗教化 ほか)
終章 自己認識と世界における地位
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