内容説明
「アメリカ独立宣言」の起草者であり、第3代大統領である、トマス・ジェファソン。「建国の父」と呼ばれるジェファソンには「黒人」の愛人と子供がいた!これは建国史上、最大のスキャンダルと言われ、現代にいたるまで最高のタブーとして公的な歴史から抹殺されてきた。ところが1998年、子孫であると代々語り継がれてきた家族へのDNA鑑定が実施され、全米注目の鑑定の結果、ジェファソンの遺伝子が確認されたのである。「大統領の娘」であることを隠しつづけながら、動乱の南北戦争時代を生き抜いたハリエット・ヘミングズ。本書は、さまざまな史料の探索によって初めて描きだした歴史的ノンフィクションであり、自分を認知しない父への愛、父の奴隷でありつづけた母への愛、欺きつづけた夫への愛を、激しく求めた女性の物語である。
著者等紹介
チェイス=リボウ,バーバラ[チェイスリボウ,バーバラ][Chase‐Riboud,Barbara]
フィラデルフィアに生まれ、イェール大学を卒業した。1979年、処女作『サリー・ヘミングズ』で、アメリカの女流作家が書いた最高の小説に与えられる、ジャネット・ハイジンガー・カフカ賞を受賞。1988年には、二作目の詩集『クレオパトラのような裸女の肖像』で、アメリカの最も優秀な詩人に贈られるカール・サンドバーグ詩人賞を受賞。これまでに多くの創作奨励金、名誉学位、各賞を与えられてきた
下河辺美知子[シモウコベミチコ]
成蹊大学文学部教授。専攻:アメリカ文化・文学/文学批評理論
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感想・レビュー
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