目次
第1部 古代~18世紀(古代ギリシアの饗宴;『旧約聖書』が伝える「バルタザール王子の饗宴」 ほか)
第2部 19世紀(1800年。肥満してセント・ヘレナで死んだ、ナポレオンの奇妙な予感;ヴェリー兄弟によるチュイルリー宮殿の豪奢なレストラン ほか)
第3部 二十世紀(1900年、ベルエポック。大食、太鼓腹、女性の肉体の丸みが富の象徴だった;ミディアムで焼いた羊の股肉を絶賛、詩にしたラウル・ポンション ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふろんた2.0
18
悪食というよりは飽食。体がふくよかであることが富の象徴だった時代もある。「料理を噛んで食べるなんて、庶民のすることだ」という時代があったのが驚き。2016/05/28
シルク
10
告白します。読みながら、……寝ちゃった。目は開けてて文字を追ってたのだけれども、意識が飛んだ。「読む」という行為を続行しながら、視界の片隅で短い夢まで見たよ。あ~、ふぁ~ふぁ~(´Д`) 次から次と歴史上の「淫食家」のおハナシ。滅茶苦茶に食べた、腹がはちきれる程。贅をこらし美食の限りを……と、いうのだけれど、どうも汚らしい。ちーとも美味しそうに思えないのが凄い。意地汚く、ヘハヘハ言いつつ食い散らしてるイメージ。人肉食の話もアリ _:(´ཀ`」 ∠): 2017年最後の読書がコレで、情けなかった記憶がある。2017/12/31
あかふく
2
『突飛なるものの歴史』のロミが食について、フランスを中心にいわゆる悪食、ゴワンフルリ(淫食家)のことを古代から現代までずらずらと書きならべたという本。とにかく並べまくられる品目に圧倒されている内に、いつしかそれが食べ物であることも分からなくなってきてしまうという次第。文学者としてはゴーチエが面白い。彼の作品で、悪魔に操られることを「ゼリーを食べさせられる」というように描いている作品がある故。2012/10/22
1984sakana
2
美食こそ悪食で、悪食こそ美食。美しすぎて死ぬ。ここに書かれていることを検証できる文献が少なく、真偽が疑わしいものもある気がしますが…2011/06/07
石g
1
人肉食の項が参考になった2016/01/22