内容説明
“輝くトラペゾヘドロン”に関わる秘術によって死の世界から蘇ったエリザベス・ボウアンと、その秘術を用いたアイリーン・ウェスト。二人の前に立ちふさがる謎の鍵は、エリザベスがその生涯を終えたプロヴィデンスのフェデラル・ヒルに建つ廃教会にあった。表題作「冥王の刻印」と、アイリーン・ウェストが奇妙な色彩を帯びた生物がはびこる“庭”の謎を追う「ザーナックの庭」。『災厄娘inアーカム』の前日譚2作品を収録した書き下ろしクトゥルー小説が登場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴィオラ
7
「災厄娘 in アーカム」の続編、というか前日譚。「冥王の刻印」と「ザーナック」の2本入り。 前作と違って新熊昇さん単独名義の作品。やっぱり共作って難しいのかな?って思っちゃうくらい、まとまりとしては今作の方が上。でも、アイリーンという(一応主人公)キャラクターの印象が薄いのは変わらないなぁ…w ユリイカに続編近日刊行!とか書いてあったんだけど、どうしよう?w2018/02/06
Machina Sapiens @人工無能
2
一昨日の、クトゥルー関連イベントの開場にて、青心社社長より購入。 読んだような気もしてたけど、やっぱ以前買って読んでたね。 さて、社長によると、来年本作品著者の新熊昇さんの新作が刊行されるそうである。 本シリーズの新作かな?2017/11/05
Machina Sapiens @人工無能
2
ミスカトニック大学の若き准教授アイリーン・ウェストの、中学時代の物語。アイリーンの友人エリザベス・ボウアンは、呪われた一族の末裔と、忌み嫌われていた。町外れの廃協会で、何やら怪しげな儀式が行われているとの噂が立つ。嫌われているとはいえ、エリザベスの級友達が巻き込まれて居る様子。助けるべく乗り込むと、ソコには祖先にして邪宗司祭の魔術師、イノック・ボウアンが居た。級友達の救出に成功するが、エリザベス息を止める。数ヶ月後、死者蘇生の秘薬をもってエリザベスを甦らせる事に成功したアイリーンだが・・・・・2015/05/02
NEED LESS
2
『災厄娘inアーカム』の主人公、アイリーン・ウェストの若き日の冒険を描いた一作。クトゥルフ神話特有の設定の共有を活かし、H・P・ラヴクラフトやロバート・M・プライスの作品の登場人物の子孫が大活躍します。克都さんの描く挿絵もどことなく懐かしいような絵柄で、少し古風な文体のイメージにピッタリです。 しかし、前作から結構経って前日譚が発売されるとは思いもよりませんでした。これからもアイリーンやザーナックの活躍が読みたいですね。2015/04/23
ちゅるふ
1
エンヤカヤカヤカ、とばかりにネイティブなコスプレするアイリーンさんであった。2015/05/05