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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
62
『アブドゥル・アルハザード(もしくはアブドル・アルハズラット)』は、H・P・ラグクラフトが創りだした架空の人物。奇書『ネクロノミコン(もしくはアル・アジフとか、キタブ・アル=アジフともいう)』を著した。書の意味は『アラブ人が魔物の鳴き声と考えた夜の音』というような意味をもち、ギリシャ語への翻訳から『ネクロノミコン』と称される。もともと著者とされる『アブドゥル・アルハザード』とは、『狂えるアラブ人』というような意味で、本書では、徹底した悪役振りを発揮しているのだが、自分的には、ちょっと承服できない観がある。2015/11/25
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3
**注)クトゥルー・ネタバレ**クトゥルーの聖典『ネクロノミコン』を遺した、狂えるアラブ人"魔導士アブドゥル・アルハザード"を軸とした物語。時空を越えて様々な時代に出没する魔人の野望とは?古代アッシリアとエジプトを舞台に、禍々しい陰謀の熱砂が吹き抜ける― 著者自身が苦心しつつ書き上げているのでしょう、この作品はラヴクラフトの作風を忠実に再現していると感じました。作中"アッシュールバニパルの焔の由来"をハワード作品の内容と絡めて起用してきたところが非常に面白かった。続編もあり、この著者は期待大、お勧めです。2012/03/08
マコト
2
一番好きな本。何度読んでも飽きない。解説では否定されてしまっているけど、前書き(プロローグのことか?)やエピローグの現代を生きる主人公の視点があるからこそ、いつ読み返しても、心を古代の見知らぬ世界に引き込んで貰える。まるで、作中の蜻蛉珠のように。これがもしも削除されていたら、こんなにもこの本を愛せたかどうかわからない。2021/04/29
D
1
日本人の記したクトゥルフ神話は珍しいなと感じ読了。後書きによると著者は漫画原作から転向して小説を記したそうだが、それを感じさせない筆力があるなと感じた。後書きでも触れられていたが、味付けとしての翻訳物っぽさが良い味を出していると感じた。クトゥルフ神話としては、クトゥルフ神話のルールというかマナーを守っていると感じるような作りをしていた。実在する歴史的な人物をストーリーに絡めているのは良いアイデアだと思うが、一方で借りてきた設定だということが感じられてしまう場面もあるなと思った。全体としては面白かった。2021/04/15
マコト
1
アブドゥルアルハザードの陰謀を打ち破るファンタジー小説。クトゥルー神話は読みにくい話が多いですが、この本はとても読みやすかったです。2014/07/12