出版社内容情報
鳥山 石燕[トリヤマ セキエン]
著・文・その他
角川書店装丁室[カドカワショテンソウテイシツ]
著・文・その他
内容説明
かまいたち、火車、姑獲鳥、ぬらりひょん、狂骨…現代の小説や漫画でおなじみの妖怪たち。その姿形をひたすら描いた江戸の絵師がいた。あふれる想像力と類いまれなる画力で、さまざまな妖怪の姿を伝えた鳥山石燕の妖怪画集全点を、コンパクトな文庫一冊に収録。
目次
画図百鬼夜行(陰;陽;風)
今昔画図続百鬼(雨;晦;明)
今昔百鬼拾遺(雲;霧;雨)
百器徒然袋(上;中;下)
著者等紹介
鳥山石燕[トリヤマセキエン]
正徳2年(1712年)~天明8年(1788年)、江戸の人。本名は佐野豊房。狩野派の絵師で、妖怪画を好んで描いた。その豊かな想像力で描かれた妖怪たちは、現代にいたるまで妖怪画家たちに大きな影響を与えてきた
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感想・レビュー
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さゆ
162
前半は解説がないためwiki併用。昔の人は、その豊かな想像力で妖怪と共に生きてたんだなぁと感じられた。中には怪奇好奇心を満たすために作られた妖怪もいるようで、畏れ多さもありつつ楽しんでいたようだ。今は科学実証主義の時代だけど、量子力学のタイムパラドックスやパラレルワールドの作品が見られるあたり、わからないことを想像して楽しむ本質は変わってないのかもしれない。こういう空想モノは信じるのをやめたとき居なくなるというが、自分はまだ子どもの頃に見たサンタの足を忘れられずにいる。2024/02/04
あも
83
角川文庫の7000冊全文試し読みより。こんな機会でないとまぁ手に取る事ないかな?というのも試してみようと思い開いてみた。画図百鬼夜行から百器徒然袋まで余さず収録。こどもの頃は常に片目をつぶって鬼太郎になり切ってた程の妖怪好きだったので、とても楽しめた。これ買ってもいいかもなぁ。垢舐めや朧車なんかのメジャーな妖怪から、姑獲鳥・鉄鼠辺りの例の妖怪たちまで。大きい画面でくっきり見えるのでとても良かった。読むというより眺めるって感じだけど、『ゲゲゲの鬼太郎』、『京極堂』、『鬼灯の冷徹』あたりが好きな人にオススメ。2018/11/30
がらくたどん
66
ほらそこに鬼!水木しげるがその妖怪漫画を描くに当たって影響を受けたという江戸の絵師鳥山石燕の画集。「全画集」と銘打っている通り石燕の妖怪画をひたすら掲載している。原画の添え書きは現代語表記に直してあるが現代語訳はされていないしもちろん個別の考証解説もない。巻末の総論解説を読むと伝承系妖怪・歌舞伎狂言系妖怪の他に石燕独自の創作妖怪が混在しているそうなので、妖怪の由緒・出自を本気で紐解こうとしたら多少の「お勉強」は覚悟しないといけないのだが、後世への影響力が半端ないので物語に出て来た妖怪を逆引きするのには便利2024/02/04
aquamarine
63
図書館でお借りしたのですが、買って手元に置きたいと思ってふと調べてみたらちょうどカドカワのフェアをやっていて電子書籍で292円!思わず即購入してしまいました。タブレットで読むと大きく見えるので文庫よりお得感があります。石燕の絵とその絵に描かれた文の活字化のみでほとんど解説はないので詳しく解説がある方がいい方もいるでしょうが、むしろこのくらいの方が、絵本でも見るように他の物語を読んだとき姿形を想像してふとめくってみる、なんて使い方ができそうで手元にあるのが嬉しいです。これから何度も楽しみます。2015/11/01
鷺@みんさー
55
カドカワマラソンの補給場がてらに。あやかしあやかしぱーりなぃである。かわいい。特につくもんがいちいちかわいい。見た目もかわいいのに名前も、ぼろぼろだのぶるぶるだの、なんかもうオノマトペいい仕事してます。さて、箸休め終わったしメインディッシュ行くかのー。2018/11/30
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- 和書
- 傍若無人剣 春陽文庫