内容説明
勇壮な武士を数多く輩出し、歴史の要所となった北武蔵を、埼玉大学名誉教授が長年にわたる研究成果と豊富な図版によって検証した中世通史。関係略年表・索引付。
目次
第1章 武蔵武士の栄枯盛衰(武蔵武士の登場;治承・寿永の内乱 ほか)
第2章 南北朝内乱と武蔵武士(建武政権下の武蔵国;南北朝内乱の展開 ほか)
第3章 あいつぐ戦乱と北武蔵(鎌倉府体制の動揺;享徳の乱の展開 ほか)
第4章 戦国争乱と北武蔵(後北条氏の武蔵国進出;上杉謙信の関東出兵 ほか)
第5章 北武蔵の中世社会と文化(農民たちの闘い;街道と市宿と館城跡 ほか)
著者等紹介
田代脩[タシロオサム]
1938年栃木県宇都宮市生まれ。1961年東北大学文学部国史学科卒業。1965年東北大学大学院博士課程退学。1965年東北大学文学部助手。1968年埼玉大学教養学部助手。1971年埼玉大学教養学部助教授。1978年埼玉大学教養学部教授。2004年埼玉大学を定年退官。現在、埼玉大学名誉教授、埼玉県文化財保護審議会会長、さいたま市文化財保護審議会会長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はるわか
15
12世紀:桓武平氏の流れをくむ豪族的武士:河越重頼、比企能員、畠山重忠。鎌倉時代から南北朝時代:河越氏(秩父氏)、14世紀後半の平一揆の乱で没落。足利鎌倉府の動揺:上杉禅秀の乱、永享の乱、結城合戦、永徳の乱、長尾景春の乱、太田道灌、長享の乱、古河公方家と関東管領家の内紛。後北条氏の武蔵進出、上杉謙信の関東出兵、豊臣秀吉の北条攻め。2016/07/03
一城別郭
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中世の日本を激しく動かした武蔵国北部の精鋭たちと戦いの歴史。武蔵武士の登場、栄光、悲劇、新天地を求めて。近辺出身の武士たちがその後どうなったか。武蔵在住、出身の方々にぜひ読んでもらいたい一冊。2010/08/26