内容説明
死刑判決の根拠は、ヒ素鑑定である。しかし、ヒ素は検出できていなかった。裁判官は、その鑑定が間違っていることを知っていた―。分析化学の研究者が、その核心にせまり、裁判官によって冤罪がつくられたことを証明する。
目次
本書の概要と構成
カレーヒ素事件
ヒ素異同識別中井鑑定は「一部前提を欠く」と認めた民事裁判
林真須美の頭髪鑑定は、鑑定人が「自ら測定を行ったものではない」
小説『悲素』
林真須美頭髪48ミリに局在するヒ素検出に対する不正な判決とその連鎖
林真須美頭髪の3価無機ヒ素はDMAAとTMAだった
山内鑑定に対する田口判決(2022)
正常値(100名)は、ねつ造、改ざん、盗用
山内鑑定の酸化還元
山内鑑定の検出下限
補足とまとめ
著者等紹介
河合潤[カワイジュン]
京都大学名誉教授。1957年生まれ。1982年、東京大学工学部工業化学科卒。京都大学工学研究科教授(2001~2023年)、専門は分析化学、X線分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- フォルモサ南方奇譚