出版社内容情報
収容について厳格な基準や手続を定めるヨーロッパでは、入管収容施設はどのように運営されているのか。入管問題に取り組んできたNGOが現地視察の成果をビジュアルに報告。
日本の現状
密室の人権侵害――日本の入管収容施設……高橋 徹
上陸拒否時の身体拘束――「上陸防止施設」とその周辺の実情……関 聡介
スウェーデン
スウェーデンの入管制度……鬼束忠則
外国人収容施設と政策……秋本陽子
オーストリア
オーストリアの外国人法と日本の入管法――身体拘束制度を中心とする比較……大橋 毅
入管収容施設とNGOの活動……木村 壮
連合王国
連合王国の法制度……児玉晃一
連合王国移民法上の収容施設……星野裕子
ヨーロッパから何を学ぶか
非収容へ向けて――国境を超えるNGOの可能性……星野裕子
日本の入管行政の改善のために――日本政府の見解と取組み……高橋 徹
資料
難民申請者の収容に関する方針説明書(1996年)……ECRE
外国人に関連する法に基づいて収容された外国人(1997年)……CPT
難民申請者の収容に関する適用可能な基準と規範についてのUNHCRガイドライン(1999年)……UNHCR