内容説明
中国のモンゴル族、回族、朝鮮族、カザフ族、土族など少数民族の家族における民族文化の継承あるいは断絶といった実態を教育学の視点から実証的に検証した。アンケート調査、口述史をもとにした調査・研究である。
目次
第1部 転形期の少数民族家族と文化継承―モンゴル族及び回族の女性をめぐって(モンゴル人家庭における文化継承及び変容―内モンゴル自治区のオルドス地域を中心に;近代学校の普及と少数民族家庭における文化の継承/断絶―モンゴル族及び回族の女性教師を中心として)
第2部 少数民族と言語(中国における少数民族の言語学習に関する一考察―カザフ族へのインタビュー調査を事例として;青海省における土族の言語文字の保護と継承―2005‐2010年の調査分析から)
第3部 移動するコリアンとアイデンティティ(上海における朝鮮族の仕事・生活と民族文化継承;越境するマイノリティとアイデンティティ―韓国における脱北女性の分析から)
第4部 人民共和国建国後の少数民族教師の軌跡(西江苗寨・苗族女性教師のライフヒストリー;新疆に生きる―回族女性教師へのインタビューから)
著者等紹介
新保敦子[シンボアツコ]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授。博士(教育学)。専門は、社会教育学、中国教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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