内容説明
国連が集団安全保障の主な手段として用いてきた「非軍事典措置」、とりわけ経済制裁は、どのような戦略のもとに発動されてきたのか、そしてそこにモラルはあったのか―その過程を政策的、倫理的側面から考察する。
目次
第1部 国連経済制裁と諸問題(経済制裁の重要性と期待される役割;国連経済制裁が抱える諸問題)
第2部 経済制裁と「人道的例外措置」―「スマート・サンクション」の萌芽・イラク制裁(「人道的例外措置」の実施過程とメカニズム;「人道的例外措置」への評価)
第3部 国連経済制裁の再考―「スマート・サンクション」の模索(人道問題へのアプローチ―倫理的視点の導入;「スマート・サンクション」の模索―政策提言へ)
第4部 「スマート・サンクション」の実行と解除―アンゴラ(UNITA)制裁を中心に(アンゴラ(UNITA)制裁)
国連経済制裁の道義性と実効性を求めて
著者等紹介
本多美樹[ホンダミキ]
成蹊大学卒業後、英字紙ジャパンタイムズに記者として勤務した後、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科にて修士号(国際関係学)、博士号(学術)を取得。現在は、早稲田大学、法政大学、東海大学ほかで講師を務める。専門は、国際関係学、国際機構論、安全保障、国連研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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