内容説明
第一次大戦以降、文豪トーマス・マンは「政治と文学という問い」に果敢に挑んでいく。二度の世界大戦、ロシア革命、ドイツ革命、ファシズム、冷戦を経た彼の足跡は「20世紀ドイツ精神の自叙伝」として多くの示唆を与える。「非政治的作家」トーマス・マンの政治との知らざれる関係、政治思想の体系的研究。
目次
序章
第1章 トーマス・マンのデモクラシー批判
第2章 ヴァイマル共和国時代の政治思想
第3章 反ナチズムとデモクラシー論の展開
第4章 冷戦時代の政治観―晩年のトーマス・マン
終章 芸術家の政治思想―『非政治的人間の考察』から世界デモクラシー論へ
著者等紹介
浜田泰弘[ハマダヤスヒロ]
1966年高知県高知市に生まれる。1999年成蹊大学大学院法学政治学研究科博士後期課程満期退学。2004年成蹊大学より博士号(政治学)取得。現在成蹊大学法学部非常勤講師、東洋大学現代社会総合研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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