内容説明
海の環境破壊が進む今日、本書では「オーシャン・ガバナンス」として自然科学はもとより社会科学の諸分野も含め、課題をトータルに取り上げ、人間と海との共存という変わらない人類のテーマを追究する。
目次
第1部 海洋資源開発とオーシャン・ガバナンス(生物多様性保全と持続的利用を可能にする公海ガバナンス;地球の気候変動からの教訓―世界の海洋のために提案するもうひとつの京都議定書;国際関係論の理論的展開からみた環境の再解釈;海からの複眼的思考―「北東アジア学」方法論の手がかりとして;沿岸海域の「里海」化;東アジアにおける新しい海洋秩序;アジアの沿岸地域への人口移動による海洋環境破壊とその保護政策;サハリン大陸棚石油・ガス開発と日ロ関係;浜田市の海洋資源と環境保全)
第2部 パネルディスカッション「海への挑戦―海洋世界からの創造」
著者等紹介
宇野重昭[ウノシゲアキ]
東京大学教養学部卒。同大学社会学博士。外務省アジア局中国課、成蹊大学法学部助教授、教授、同大学長を経て、現在、島根県立大学長。日本国際政治学会理事(1986‐88理事長、2001‐名誉理事)、北京大学客員教授(終身)、日本学術会議第16‐17期会員などを務める。専門は、国際政治学、東アジア国際関係史、北東アジア地域研究
今岡日出紀[イマオカヒデキ]
大阪大学経済学部経済学科卒。アジア経済研究所研究員、三重大学人文学部教授、筑波大学社会科学系教授を経て、現在、島根県立大学総合政策学部長・同大学大学院開発研究科長。この間、国連食糧農業機構ローマ本部商品専門官、京都大学東南アジア研究センター研修員、マラヤ大学経済行政学部客員研究員を歴任。専門分野は、開発経済学・アジアの経済発展
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