内容説明
知性と野性の食エッセイ32篇。1986年刊行の食エッセイ、待望の復刊!甘糟りり子氏による解説を新たに収録。
目次
1章 スジ肉発見(味のイメージ;犬の餌を横どりして ほか)
2章 味との出会い(話す楽しみ;タピオカは神秘の味 ほか)
3章 季節の味(舌の上の暦;筍は皮がおいしい ほか)
4章 お菓子の時間(遊びの領分;真夜中の「白いアジサイ」 ほか)
5章 美味は残酷(罪の感触;仔鹿は庭に横たわり ほか)
著者等紹介
甘糟幸子[アマカスサチコ]
1934年(昭和9年)、静岡県沼津市に生まれる。早稲田大学第二文学部露文科在学中より雑誌のフリーライターとして活動。1960年(昭和35年)に向田邦子らと女性3人のフリーライター事務所「ガリーナクラブ」を開く。結婚後、1968年(昭和43年)に横浜から鎌倉に移住。1977年(昭和52年)、食べられる野草についての新聞連載エッセイをまとめた『野草の料理』が刊行される。その後も植物をテーマにした『野生の食卓』『花と草木の歳時記』などのエッセイを刊行、いずれもロングセラーとなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Acha
10
好奇心の赴くままに食材に向かい、挑戦する。復刻版ということを意識せず読めるが、そのせいで味わいは中途半端になる気もする。全体的に古びてないわりに、タピオカや小籠包など今や身近なテーマへの想いが絶対に違うので、読んでてモヤってしまうというか。終盤のシカ一頭の解体(!)や小鳥のロースト(首捻りおじさん!)などoverジビエな食らいつきは、ひたすらチャレンジングで面白い。真の蕎麦打ちに老いの限界を感じて無駄追いしないくだりも、微笑ましかった。2023/08/09
bunca
0
向田邦子さんと一緒にフリーライター事務所を開いた方とのことで向田さんと同世代のライターさんでしょうか。 結婚して夫婦独立してから料理を始めたそうですが、家事としてというより研究的に取り組めたのが本人に合っていたように見て取れます。 真剣に手を抜かないところと適当に仕上げるところの落差が面白い。2025/06/13
朱
0
料理に対して大胆に向き合っていく作者の気持ちがとても良かった。にしても凝ってるなぁ。2024/10/25
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